校長室便り

校長室便り 1学期始業式 あいさつ

 令和3年度 1学期始業式 あいさつ

皆さん、おはようございます。

さて、本日から、令和3年度の始まりです。
気分一新。新年度にむけての新しいステージの幕開け。
昨年度は、時間の大切さや目標を立てることの大切さについて話をしました。

 本年度も、校長の今感じている「思い」や「考え」を、そして、
「今、みんなにしてほしいこと」。「今、すべきこと」を述べたいと思います。

 実は、先生の高校時代を振り返ってみて、当時の校長先生の式辞を思い起こしてみると、恥ずかしいことですが、中身は全く覚えていません。

 でも、校長先生の「学校に対する思い」や「教育への情熱」
「生徒へ対する姿勢」など、話を通して校長先生の「人柄」はしっかり感じたのを覚えています。
 その中身は、生徒に対する「叱咤」であったり、「啓示」であったり、「戒め」、「賞賛」、時としてその後の行動の起爆剤にもなったりしたのを思い出します。今考えると、その時その時代や生徒の状況に応じた校長先生からの生徒に対するメッセージでした。

 私は「言葉の持つ力」というのは大変大きいものがあると思っています。その言葉で、人の生き方や考え方が変わるかもしれない。

 先日、部屋の片付けをしているとき。外国からの一通の手紙が出てきました。私が教諭時代の教え子からの手紙でした。写真入りで。その写真には同僚たちに囲まれた、はつらつとした彼女の笑顔がありました。彼女は当時進路に悩んで、相談に来た生徒でした。

 手紙には、当時の先生の一言が、「私の人生を変えてくれた。」という内容でした。将来の進路で悩んでいた彼女に言った言葉「自分の心に素直になること。したいことすればいい。」

 今、彼女は海外のボランティア事業に参加し、今はその部署の幹部。英語はペラペラ。現地で今も活躍しています。

 当時、私も若く体験や情報も十分ではないなか、彼女には心の底から真剣に考えて、その答えを伝えた記憶があります。

 人がその言葉で動く時は、そのメッセージが人の心に浸透しないと人は動きません。その言葉が心を揺り動かすものでないと人は動かきません。人を感動させたり、人を動かせるのはそれに対する思いがあるかどうかだと思います。

 さらに、その聞き手の状態によっても、変わってきます。
 悩んでいるとき。腹が立っているとき。することがいっぱいで人の話を聞く余裕がない時など。(また、年とともに経験が深まり、なかなか人の話を素直に聞けなくなることも事実です。)

 人が成長でき、人生の夢がかなえる秘訣は、人の話を聴けること。雑念を取り除き、素直に傾聴すること。何を言いたいのか内容を理解すること。素直に受容できる姿勢があることだと思います。その姿勢作りはみんなの「心がけ次第」。

 そして、行動すること。動くこと。今日のこれからの話をどう受け止め、どう行動するかは、君たちの心がけ次第。

 私(先生)は、なぜ高校の先生になりたかったと思いますか。
それは人生の中で一番輝いていた時代が高校生だったから。
することなすことが新鮮で、やればやるほど気持ちが入りそんな青春時代をもう一度みんなとともにしたいと思ったから。

 みんなには一番輝いているこの時期を、チャンスに満ちたこの時期を無駄に過ごしてほしくない。どんな道にも進めるチャンスがある。

 自分のやる気と行動で人生が変わる。鋭敏な感性。やる気。目標を達成できる体力気力が充実しているときが高校時代。

 ならば、「目標」を立ててください。自分が決めた、納得したものを。
 そして、「行動」してください。机に向かってください。
 毎日続けてください。「習慣化」短い時間でも回数を。

    やる気スイッチは「行動」から・・・です。
 やる気という気持ちだけではスイッチは入りません。「行動」が脳のスイッチを入れてくれます。                                                           

最後に
 新3年生にお願いしたいこと。
 上級生としての「自覚ある行動」を期待したい。
 先輩としての後輩へのよき道しるべになる行動をしてほしい。
 本日から最高学年としての自覚をもってほしい。
 この学校を動かす最高学年。
 最後の1年の時間を大切に。


 新2年生にお願いしたいこと。
 池高を動かすエンジンとなる、中核となる学年。
 精力的に動いてほしい。学習はもとより部活動や学校行事に
 入学してくる1年生後輩の手本となるように。

 
 それでは、この1年、よいスタートが切れますよう、
 生徒の皆さんの成長、池田高校の発展を願って、始業式の挨拶と致します。