校長室便り

令和3年度 1学期終業式 あいさつ

 

 「誇り」ある行動を、生き方を!

 皆さん、おはようございます。
さて、本日で1学期も終わり、明日から夏季休業となります。
長い休業期間が始まります。みなさんはどんな期間を過ごす計画ですか。
 今回も1学期の始業式同様、校長の今感じている「思い」や「考え」をみんなに伝えます。
 今回は、「誇り」について。
 皆さんは「誇れるもの」を持っていますか?
 皆さんは「誇り」ある生き方をしていますか?
 皆さんは自分自身に「誇り」もっていますか?

 NHKプロフェッショナル「仕事の流儀」という番組を紹介します。


がん看護専門看護師・田村恵子 (2008,6,24放送)
 4月下旬、56歳の男性が緊急入院しました。末期がんです。娘の結婚式を6月7日に迎えています。そこで「せめて、花嫁衣装を着た娘と写真を撮ってはどうか」この提案を本人に伝えれば、結婚式には生きられない事実をつきつけることにもなります。
 さて、皆さんならどうしますか?
 日々悪化していく病状。このままでは手遅れになる。
ぎりぎりの決断を迫られる田村看護師。
その時に心に浮かんだのは、「心残さず、生きる」という言葉だった。
 治療の手立てがないと宣告された人々は、迫り来る死への恐怖や後悔の念など、さまざまな心の痛みを抱えている。田村は正面から向かい合い、対話を通してその心をときほぐしていく。そして、心の奥に必ずあると信じる「希望」を見つけ出す手伝いをする。

 ■娘と写真を撮ることを勧めるのは簡単。
 「看護師」はそうではない。たくさんの患者を相手して、かけがえのない命に関わってきた。生きることの意味を体で体感してきている。最後まで命をつなぎ止めることが仕事。

 ■医師から余命宣告された患者と看護士としてどう向き合っていくか。
 看護師として患者の最後をどう看取るか。彼女は最後まで諦めない。対話を通してその心をときほぐしていく。心の奥に必ずあると信じる「希望」を見つけ出す手伝いをする。 
 彼女のことば「心残さず、生きる」

■田村に尋ねた。あなたの思う『プロフェッショナルとは?』
 「私の中のこれまでの経験に基づいてできている直感を、信じて揺るがないこと。そして相手の方の力をそれ以上に信じてあきらめない、そういう人だというふうに思います。」

 これが、がん看護専門看護師・田村がいう仕事のプロだという。

 仕事に誇りを持つことは、その人の人生そのもの。その人の生き様を表しています。
 その言動や生き様は他人に感動を与え、心を揺さぶります。そんな人が本当のプロだと思います。プロはいたるところにいます。年俸や名声やブランドが全てではない。その道その道にプロはいます。この看護師に救われた患者や家族はたくさんいると思います。

 

■校長の思う
 「誇り」とは、「自信や信念」に裏付けされたもの
  揺るがない「自身や信念」と「行動」の成果である。

 一つの仕事にかける思いや熱意が、他の人に影響を与える。
 そんな生き方が先生は本当の意味でのプロだと思う。

 高校生活も同じ。生活の仕方。勉強に対する姿勢。
 部活に望む姿勢も同じ。
 人に「誇れる」行動をしてください。

 この夏休み・・・これだけはやりきる!
 という姿勢や・・・生き方 をしてみてはどうですか。
 その「姿勢」や「思い」で人生が変わる。生き方が変わるのだから。
 皆さんには「誇り」ある行動を、生き方をしてほしいと思います。
 この夏休み 「行動」してください。
 自分が決めた目標に向かって 「行動」してください。
 自分のやる気と行動で人生が変わる。
 目標を達成できる体力気力が充実しているときが高校時代。

 これで学校長の挨拶を終わります。