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令和元年度
妖怪紹介
・のびあがり
「夜道を歩きよったらのびあがりがでるぞよ!と年寄りからおどされた」
「妖怪名彙」では、「伸びあがり、見るほど高くなっていくと家には入らなんだ」
「全国妖怪図鑑」では、道の怪でおぶってくれと泣きつくものといい、こなきじじいに
似ています。
引用;妖怪村伝説 おとろしや
・龍神 ときに乙姫
歩危のヤマヂチが息絶える寸前、己の悪行を反省したのか、最後の力を振り絞り、
周りの山々に向かって叫びました。
「中津山の太郎坊!国見山の次郎坊!野鹿池山の乙姫―!お前らも人に害をしては
いかんぞー!」
すると、中津山の太郎坊に国見山の次郎坊は
「おー!わかった」
と答えたのですが、野鹿池山の乙姫は返事をしなかったといいます。だから、
いまだに野鹿池には不思議なことが絶えず、
人々は龍神でもある乙姫を恐れ敬い、春秋の祭りを欠かさず続けているのです
以上は「歩危のヤマジチ」話の最後の下りです。
「太郎坊」は天狗の高位を示す名前で、「次郎坊」は次の位の名前です。いずれも
山岳信仰や修験道での呼びならわしです。
野鹿池の主は、地域を守護し、幸せをもたらす神としての権威を持っていたので、
世介護時に返事をすることもなかったのでしょう。
引用 妖怪村伝説 おとろしや
・首切れ馬
四国全域に広く伝承されている路上の怪。県下では特に吉野川流域にその伝承が
多く聞かされる。首のない馬で、じゃんじゃんと鈴の音を鳴らしながら特定の道
筋を走るとされている。美馬市美馬町では、節分の夜に首切れ馬が三つ辻を走る
とされ、その際に干し葉のようなものを引いているが、これは分限者の銭が入った
瓶で、首切れ馬が通った時に飛びつけば分限者になるといわれている。また、
着物の片袖」をかぶってみると、首切れ馬が通るのがわかるという。
『美馬の民族 前編』
・こなきじじい
こなきじじいは、昭和十二、三年以前に、元多度津町長の武田昭さんが、山城町
で聞き取りし「山村語彙」にまとめたものを、柳田國男が「妖怪語彙」に収録し
たもののひとつです。水木しげるさんのマンガ「ゲゲゲの鬼太郎」では、鬼太郎
軍団の一人として大活躍しています。
「妖怪語彙」では、「阿波の山分の村々で山奥にいるという会。形は爺というが
赤子の鳴き声をする。赤子の姿に化けて山中で泣いているともいうのはこしらえ
話らしい。人が哀れに思って抱き上げると俄(にわ)かに重くなり放そうとしても
しがみついて離れず、しまいにはその人の命を取るなど、ウブメやウバリオンと
近い話になっている。」とあります。
こなきじじいを記憶していた上名の故平田五郎さん、その弟さんの辰一さんや、
親戚の松本実さんの記憶では、重くなって人を死なせるとは聞いてないといい
ますし、武田昭氏も「赤子の鳴き声をまねる怪」とのみ書いています。
いま、藤川谷の名水地蔵の脇には、水木しげるさんの揮毫入りで2001念に
建立された「児啼爺像」が、伝承地あざみのたわには、直木賞作家京極夏彦さん
揮毫による「兒啼爺発祥の地」碑も建ち、JR大歩危駅や、道の駅大歩危の
「妖怪屋敷」にも、児啼爺木像が地元住民の手で刻まれるなど、こなきじじいは
「山城大歩危妖怪村」のシンボル的存在となっています。
引用:妖怪村伝説 おとろしや
・ヤマジジ
昭和9年生まれのOさんが子供の頃、藤川谷の奥の通称マメアレという所へお父さん
の山仕事について行った時の話。
弟と川遊びをしていたら山の上から草を分けて、Oさん達と同じくらいの背丈で頭に
ハゲのある子供やら年寄りやら分からないのが下りてきた。裸の背中はミノか毛の
ような物で覆われていたそうだ。
水をかけあったりして遊んだが一言も喋らず、しばらくするともと来た山を上がって
行ったのでお父さんに今のは何ぞと聞いたら
「ありゃヤマジジじゃ」
と答えた。
(山にはそんなもんがおるんじゃなぁ)
と思ったが怖いとは感じなかったそうだ
引用:http://yamashiro-info.jp/youkai/kamimyou3.htm
・犬神
上名平の平賀神社にある狼の脇社のいわれは神社近くに出た狼を撃ち殺すと村に
凶事が続いたのでこれは村の守り神だったのかもしれないと祠を作って祀ったと
伝えられている。また犬神憑きの話しもある、徳島県では「犬神」は代々女性に
伝わり15才になると母親から娘に伝えられ犬神憑きの血筋は相手に対し犬神を
憑けて呪う、と言われている。
引用:https://oobokeyoukaimura.localinfo.jp/posts/5698932?categoryIds=1761178
・ヤマジチ(水無集落)
ある日水無にヤマジチとよばれる大男がやってきて村人5人と犬2匹が殺された。
香川からやってきた山伏と呼ばれる男が退治しようと申し出た。
退治をするために村人に川に行ってもらい白い石を拾わせ餅と一緒に焼かせた。
その餅と石をヤマジチに食べさせ殺したが、翌朝村人達が岩屋へ向かうとそこには
喉を真っ赤に焼かれて死んだヤマジチとヤマジチの毒気にあたって息絶えた山伏の
姿があった。
・鬼子
山城のある夫婦が産んだ子供につのが生えており鬼のような見た目であった。
その子供はご飯をよく食べ、知らぬ間にどこかへ行ってしまった。
・長足
特に害はない妖怪。足の長い巨人の伝説。
・くわん淵の主
今はほとんど残っていないが妖怪街道にくわん淵と呼ばれる淵があった。
ある日若い女性が歩いており侍と名乗る男性と出会った。その二人は互いに
惹かれあい良い関係を作った。だが侍は大蛇に化けておりその女性をくわん淵
に引きずり込んだ。
引きずり込まれた女性は子供を生んだのだが、その子供は人間ではないドロドロ
としたものであった。
・山伏
水無集落にヤマジチと呼ばれる大男がやってきて、その大男を退治しようと
申し出た香川からやってきた男のこと。
・一つ目入道
ある日、貧乏な医者が来診を頼まれたのは身長2m以上の一つ目入道。しかし、
見た目のわりにおとなしいときた。やがて始まった豪勢な宴で、医者は勧められた
ままに酒を飲む、そして目が覚めると自宅にいた。妻に聞くと、なんと鬼たちが
駕籠で送ってくれたという。
・カワミサキ
七人みさきは一種の霊魂と考えられていて、川ではカワミサキ、山ではヤマミサキ、
道ではドウロクジンだともいう。あるいは、鳥のように飛ぶ神だともいう。
川へ行って急に疲労を覚えたりするとカワミサキにつけられたという。
引用:怪異・妖怪伝承データベース http://www.nichibun.ac.jp/YoukaiCard/1231255.shtml
・赤子淵
赤野谷奥魚返り淵の上は人が通ると赤ん坊の泣き声が聞こえて来たと言われている。
声をたどって淵に下りてみても誰の姿も見あたらない。
引用:http://yamashiro-info.jp/youkai/kamimyou2.htm
・ヒダルガミ
ヒダルガミは山道で飢えや疲労、脱水などで死んだ者の霊。
粟山のヨソグチからアキン谷を登りカジョウガ峰を越えるあたりでは米一粒、
水一口でも持っていないとヒダルガミに取り憑かれて一歩も歩けなくなるそうだ。
引用:http://yamashiro-info.jp/youkai/awayama.htm
学校案内パンフレットPDFをご覧いただけます。