日誌

進路(キャリア)講演会を開催しました

6月14日(月)。

全校生徒を対象に進路(キャリア)講演会を開催しました。

今年度は講師として一般社団法人そらの郷事務局次長・出尾宏二先生をお迎えし,「共感で世界とつながろう~「にし阿波」の観光地域づくり」と題してご講演いただきました。

講演では,三好市を中心にした「にし阿波」地域で行ってきた観光振興の例を紹介しつつ,観光の質がモノ消費(レジャーや娯楽、お金を消費すること)からコト消費(社会貢献・交流・体験)に移行するなかで,三好市の自然やそこに暮らす人々の生活そのものが観光資源となり,価値を生んでいったことをお話してくださいました。また,観光振興をとおして,持続可能な街づくりにも貢献できることを教えてくださいました。

生徒たちはメモを取りながら,熱心に先生のお話に耳を傾けていました。

【生徒の感想】

・山城出身でお話で出てきた場所が近くにあり「こんな近くでこんなすごいことが起こっているのか」と驚きました。観光客の方が増えているのに居心地がいいのは,地元をしっかりと視野に入れ活動しているからだとも思いました。地元のことを考え,地元ともに協力することで大きなものになることを学ぶことが出来ました。

・「それが本当に正しいのか?」と自分に問いかけ異なる視点から見ることが大切なのだと分かりました。 また,誰かではなく自分が当事者だという意識を持って積極的に行動することが自分の成長に繋がると思いました。

・今まで観光に来る人はかずら橋などの有名なものに興味を持って来ていると思っていたが,出尾さんの話を聞いて地域の人と実際に関わったりできることに興味を持って来ているとわかって,同じ地域の人の優しさで観光客が増えていることをとても嬉しく思った。今はコロナで観光客もあまり三好市に来られないけど,コロナがおさまったら自分も地域に貢献していきたい。

・私は池田の町について自分の中ではよく知っているつもりだったけど講演会で話を聞いているうちに知らなかったことがたくさんあってびっくりしました。 地域のいいところをたくさんの人に伝えていく仕事はとってもかっこよくて,決して簡単ではないと思いますが,楽しそうでやりがいのある仕事だなと思い,興味がわきました。 私も地域の行事などに積極的に参加していきたいと思いました。 出尾さんのようにやりがいのある仕事につけるようにしたいです。

・今回の講演会を聴いて,出尾さんは様々な仕事を経験した上で,今の仕事をして良かったと心から感じているというのが伝わってきました。私も,将来自分の就く仕事に誇りを持って取り組みたいと思いました。 講演会の中で印象に残ったのは,出尾さんが観光地域マネージャーになろうと思ったきっかけになる出来事です。それを聞いて感動しましたし,「こんな仕事に就きたい」と思う場面は人それぞれ違うけれど,心を動かされる瞬間がきっとあって,それに向かって一生懸命になれるというのはすごいことなんだなとも思いました。 最後のなりたい自分を考えようという言葉で,もっと自分をプロデュースしなくてはいけないなと考えさせられました。

・今回の講演を聞いて初めて自分のふるさとの価値に気付かされました。自分のふるさとは自然しかないだけのところで全く価値がないと思っていたのですが,出尾さんの話を聞いて考え方が変わりました。「自然だけ。」ではなくこの自然こそ都会の人や外国人から見たら素晴らしいものなのだと思いました。田舎だ田舎だとマイナスに思っていたところが都会の人の宿泊先になっていることなど驚くことをたくさん聞けて,価値観が変わりました。これからは自分のふるさとに自信を持っていきたいです。