2025年11月13日 11時32分
[探究担当]
11月12日(水)、探究科1年生は香川方面に研修に出かけました。
午前中は香川大学経済学部を訪問し、山崎隆之教授より「地味な地域も輝かせる!観光の新潮流」というテーマでご講義いただきました。

従来の団体旅行や有名観光地を巡るスタイルから一歩進んで、
「体験・交流型の観光」や「地域を元気にする観光」について学びました。
これは、観光を通じて地域を再生・活性化していくオルタナティブツーリズムという新しい考え方です。
学びの最後には、グループごとに「オルタナティブツーリズム的 三好市のいいところ!」をテーマに話し合いました。
話し合いの中では、地元出身でも知らなかった魅力的な場所や、
学校周辺の身近なところも「これも観光資源になるかも!」という意見が出てきました。
活動のあとは学食で昼食タイム。
「うどん県」ということで、多くの生徒が名物のうどんを注文し、
笑顔いっぱいの時間を過ごしました。

午後は、綾川町にある勇心酒造株式会社さんを訪問しました。
創業から170年を超える歴史を持つ老舗企業で、かつては日本酒の製造を中心に行っていましたが、
現在は米と醸造発酵技術を生かして開発されたライスパワーエキスを用い、
化粧品や医薬部外品の製造・販売にも取り組まれています。
訪問では、長年受け継がれてきたものづくりの精神や、研究・開発に対する熱い想いについてお話を伺いました。
生徒たちは、伝統を大切にしながら新しい挑戦を続ける企業の姿勢に強く感銘を受けていたようです。

1日を通して、観光や地域づくりの奥深さ、そして地元企業の努力と挑戦に触れることができました。
この学びをこれからの学校生活や進路に役立てていきたいと思います。
8月28日から一泊二日で京都への校外学習を、探究科2年生が行いました。行程は以下の通りです。
1日目
伏見稲荷大社見学
京都エレベーター株式会社での研修
同志社大学生との交流
2日目
京セラ稲森ライブラリーでの研修











生徒の感想です。
伏見稲荷の写真は見たことがあったが、ここまで大きく多いとは知らなかった。時間がある時に数えてみたい。
働く時は給料と有給が大切だと考えていたが、別の考え方があると聞き驚いた。今はまだ分からないが将来働く時に頭に入れておきたい。
「ありがとう」と感謝される仕事をしたい。
これからエレベーターに乗る時はメーカーを確認したい。
大学生のリアルを知ることができた。
この関係だけで終わるのは勿体無いくらい、いい人に出会うことができた。
自分も大学生になった時に、自分の住んでいる街を池高生に紹介・自慢したい。
京都のおいしいオムライスを知ることができた。
稲森さんの言葉が心に刺さった。「1日1日をド真剣に生きる」
利他の心という考え方を学んだ。これから心がけていきたい。
ファインセラミックスや京セラがこれまで使っている製品を見ることができて、美術館のようで楽しかった。
「AIに指示を出して、文章やプログラムを作らせる」 「AIに目的を伝えて、達成するための計画を立てさせる」 まるでSF映画のような世界が、もうすぐそこまで来ています。本校では、これからの社会で不可欠となる最先端技術にいち早く触れ、未来を切り拓く力を養うための教育を推進しています。その一環として、8月28日に桜陵会館にて、株式会社アイクシーの池田さん、栢之間さんを講師にお招きし、1年生(15HR)を対象とした「生成AI研修」を実施しました。
「AIって何だろう?」最先端の世界への第一歩

研修が始まると、専門家である講師の方からAIの基本的な仕組みや、社会でどのように使われているのかが語られ、生徒たちは真剣な表情で聞き入っていました。「AIって難しそう…」最初はそんな雰囲気だったかもしれません。しかし、AIができることの紹介に、次第に「すごい!」「そんなことまで出来るの?」という驚きの声が聞こえ始めました。
AIを「使いこなす」新時代へ!「AIエージェント」との対話

この研修のゴールは、単にAIを使うだけではありません。今回は、与えられた指示に答えるだけでなく、目的を達成するためにAIが自ら考えて行動する「AIエージェント」という、さらに進んだ技術に挑戦しました。「AIエージェント」は、まるで自分専用の優秀なアシスタントやパートナーのような存在です。

例えば、「楽しい休日を計画して」という大きな目的を伝えると、AIエージェントが「予算は?」「どんなことに興味がある?」と質問を返しながら、最適なプランを自動で組み立てて提案してくれます。生徒たちは、この「考えるAI」を相手に、「もっとこうしてほしい」「こんな条件を追加したらどうなる?」と、まるで人間と対話するように試行錯誤を繰り返し、AIを育て、自分の目的達成に導いていました。
この経験が、未来の「学び」に繋がる

今回の研修は、単なる技術体験で終わりではありません。AIに仕事を「お願い」し、その結果を評価して修正させるという「AIエージェント」との協働作業は、 これからの探究学習やレポート作成、プレゼンテーションなど、あらゆる学びの場面で強力な武器となります。「どう命令すれば、AIは的確に動いてくれるのか?」 「AIが出した計画は本当に最適なのか?」
このような試行錯誤を通して、物事を前に進めるプロジェクト遂行能力や、情報を正しく見極める力が鍛えられていきます。本校では、先生も生徒も一緒になって新しい技術と向き合い、未来の教育を創り出しています。本校で一緒に、まだ誰も見たことのない未来の学びを体験してみませんか?
6月18日(水)、探究科1年生が岡山へ研修に出かけました。
午前中は岡山大学津島キャンパスで大学の概要説明を聞き、その後、図書館や社会課題解決に向けたプログラムの拠点となる「おかやまテックガレージ」の見学などをしました。

午後は、後楽園周辺へと移動し、岡山大学学術研究員教育研究マネジメント領域准教授 吉川幸先生、岡山神社宮司 久山信太郎様から、探究活動の実践に向けて、地域課題を客観的に把握し、課題解決に活かすためのエビデンスベースのアプローチの仕方や、岡山市北区のまちづくりの現状について学ぶことができました。

短時間ではありましたが、有意義な研修となりました。
5月23日(金)に2年生探究科が、カフェフィロの松川さんと山本さんを講師に招いて哲学ウォークを行いました。哲学ウォークとは、池田高校周辺を歩いて、与えられた偉人の言葉と合致する場所を見つけるという活動です。

今回は、姉妹校である君毅高等中学校からの修学旅行生と一緒に行いました。ただ行うだけでも難しい哲学ウォークで、言葉の壁を感じてさらに難しさを感じていました。



しかし、懸命に英語を話して伝えようとしたり、翻訳アプリを用いることで自分の気持ちを相手に伝えようとしたりと頑張りました。さらに修学旅行生の皆さんから台湾のお菓子を頂き、とても和やかな雰囲気の中で活動を行うことができました。
学ぶことが多い活動となりました。




生徒の感想
哲学ウォーク自体が難しかったです。私のグループには大学生の方が入ってくださり、一緒にワークをしました。そのことにより、言語の壁は少し低くなりました。しかし、わかりにくい日本語や方言を無意識のうちに多用してしまっているときがあり、そういった時は意図が上手く伝わりませんでした。哲学ウォークについては、私は早めに「ストップ」とコールをしました。ただ、ウォークを続けていると、「本当にあの場所でよかったのかな?」や「進めば、よりあっている場所があるかもしれない」とも思いました。観察力や想像力、汲み取る力が必要だと感じました。初めは、難しそうというイメージだけでしたが、ワークが終わった後には、自信が必要であり、自分に自信をつけるためのワークでもあると思いました。自分が選んだ場所と理由に自信があれば、先ほど書いたような考えに支配されることが少なかったのではないかと思います。今回のワークは、異文化交流は言い過ぎかもしれませんが、普段の哲学のワークとは異なった脳の部分を動かす必要があり、楽しかったです。3月にある台湾研修にも少し興味が湧きました。